Vision

「時の海 – 東北」が目指すもの

他者への想像力を育み、命に向き合う場の創出

生命の永遠性を象徴するLEDのカウンターガジェットの一つひとつの瞬きのなかには、さまざまな人の想いが込められています。鑑賞者は、静かに揺れ動く光の波を眺めるうちに、大切なあの人のことを、生と死、命について想いを巡らせることでしょう。「時の海 – 東北」の作品を通して、自分とは異なる他者への想像力を育み、一人ひとりが命に向き合うなかで生きる活力を育む場の創出を目指します。

経験と記憶の継承

「時の海 – 東北」の制作に参加した3,000人の想い*に触れられる場をつくります。他者の経験への想像力を介して、東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故の経験と記憶の継承へとつなげていくとともに、災禍を生きるわたしたちが、これからの未来を考える機会や場となることを目指します。

*許可をいただいた方のみ。匿名および非公開希望の方は公開しません。

東北の「現在」に出会う入口に

東北沿岸部地域で活動するアーティストやデザイナー、NPOや企業、行政、住民など、さまざまな個人・組織と連携を図りながら、交流人口や関係人口を増やす活動にも積極的に取り組みます。「時の海 – 東北」の来訪者が、現在の、これからの東北と関わるきっかけをつくることを目指します。

「時の海 – 東北」の作品イメージ

22.5m×40mのプールのなかで、3,000人が想いが詰まった3,000個のLEDのカウンターガジェットが光り輝きます。
その様子は、静かに波打つ東北の海を想起させることでしょう。
作品は、東北の海が見える場所に「恒久設置」できるよう準備を進めています。